「授業目的公衆送信保証金制度」って、知っていますか?
本来は、来年度から実施の予定だったものですが、新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業を支援するために本年度に前倒しで実施されたものです。
文科省では、「授業は対面で行うもの」と考えています。ですから、オンライン授業も全面的に利用することができないのです。
今回、新型コロナウイルスによる影響でオンライン授業の意義が見直されました。しかし、授業では、著作者の許諾なく利用できる教材が、オンライン授業では、本来の授業ではないということで、著作者の許諾が必要になるのです。そこで、教材の使用に関して、音楽における一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と同じような協会を作ったわけです。それが、一般社団法人「授業目的公衆送信補償金等管理協会」(略称:SARTRAS)です。
そのため、学校ごとに登録し、保証金の支払いは、その学校各生徒一人一人になります。今年度は、無償ということで実施したので、話題にならなかったのですが、来年度からは支払義務が出てきます。様々な問題点があるオンライン授業に更なる課題が生じると思います。