P検 3級の模擬試験のExcelで、よく間違えるのが、次の10項目です。
前回は、絶対参照について、内容を説明をしました。
今回は、絶対参照の例を紹介します。これによって、実際にどのように絶対参照を使ったら良いのかがわかると思います。
下の表は、次の2つの数式が入っています。
- 小計=単価×数量
- 割引金額=小計×割引率
「小計=単価×数量」は、同じ行の中での計算なので、絶対参照は使いません。
「割引金額=小計×割引率」は、D8の他の行のセルなので、セル「D8」については、絶対参照を使います。(D8を選択後、F4キーを押します)
操作としては、E2とF2の数式を完成させてから、下のセルにコピーをしていきます。
通常の数式の表示は、「A1形式」と言われる形式でセルの位置が示されます。絶対参照の場合は「$」がつき、相対参照との違いがわかるようになっています。
割引金額では、「ROUNDDOWN関数」を利用して小数点以下を切り捨てています。関数の部分は、わからなければ、今は無視しておいてください。()の中の部分に集中してください。
数式が、見づらいと思いますので、下に拡大したものを載せます。コピーされたセルの数式では、セルの数字が変化しています。ところが、「$」のついた絶対参照のセルの位置は変化していません。
このように、セルの移動・コピーで、位置が変化しないのが絶対参照です。
次に、セルのもう一つの表示形式「R1C1形式」で、同じ数列を見てみましょう。
これも、拡大します。すべて同じ内容であることがわかります。つまり、Excelでは、数式をコピーするときに、R1C1形式でコピーしているということです。ですから、式の内容が変化していないのです。
R1C1形式では、相対参照は、[ ]で、相対的なセルの位置を表現しています。絶対参照は、[ ]なしで、位置が表現されています。