準2級 表計算(Excel)

3.計算式や関数が利用できる

3. SUMIF関数やCOUNTIF関数が使用できる

今回は、「3. SUMIF関数やCOUNTIF関数が使用できる」を解説していきます。

「COUNTIF関数」が基本ですので、まず、こちらを解説していきます。

(注)Office2019から、「COUNTIFS関数」が使えますが、P検がまだ、対応していないので、説明は割愛させてもらいます。

「COUNT関数」や「COUNTA関数」については、P検3級の内容なので、既に知っていると思います。

これらは、個数を数える関数です。それに「IF」がついているので、推測できるように、条件付きで個数を数えるということになります。下図のように、必要な内容(引数)は、「範囲」と「検索条件」です。

COUNTIF関数

COUNTIF関数

ここで「範囲」とは、数えたい対象があるセルの範囲です。

次に検索条件ですが、色々と設定できるので、詳しく見ていきます。

まずは、文字列について見ていきます。

  • 検索条件 の引数は、必ず二重引用符で囲んでください。
  • 検索条件 では、大文字と小文字は区別されません。
  • 条件 には、ワイルドカード文字を使用できます。
    疑問符(?)・・・任意の 1 文字   アスタリスク(*)・・・任意の文字列
    通常の文字として疑問符やアスタリスクを使う場合は、その文字の前にチルダ (~) を付けます。

例えば、「~区」のように、最後が「区」で終わるものを検索条件に使いたいときは、「*区」を入力します。

入力後、「”*区”」に自動的に変更されます。ここで注意しないといけないのは、ワイルドカード文字は、「半角」ということです。全角で、「*」を入力すると、思ったような動作になりません。

次に、数値の場合について、検索条件を見ていきましょう。

COUNTIF関数で使える比較演算子

検索条件で式を指定する際に比較演算子を使用することができます。

演算子 説明
= 等しい
<> 等しくない
> より大きい
< より小さい
>= 以上
<= 以下

この比較演算子も必ず「半角」で入力してください。それと、「=」は、必ず後になります。「=>」では、動作しません。

また、数値に対しての条件でも、「”」で挟まれますが、気にしないでください。

それでは、次に「SUMIF関数」について、解説していきます。

基本は、「COUNTIF関数」と同じです。

SUMIF関数

SUMIF関数

入力する内容は、「範囲」「検索条件」「合計範囲」の3つです。

ここで、よく勘違いするのが、これら3つがバラバラのように見てしまうということです。

「範囲」と「検索条件」は、セットです。「COUNTIF関数」でも出てきたように、「検索条件を調べる場所が範囲」です。

ですから、「SUMIF関数」でも、「範囲」と「検索条件」は、「COUNTIF関数」と同じ考え方で入力します。

最後に、「合計範囲」を考えます。

Excelでは、1行が1つのデータの塊として扱っていきます。それをレコードと呼んでいます。

ここでも、同じです。「範囲」と同じレコードを「合計範囲」に設定するということです。

つまり、「範囲」と「合計範囲」には、同じ行番号が使われるということです。

「範囲」が、「B4:B55」なら「合計範囲」は、「D4:D55」のように、「〇4:〇55」のように、行番号が一致するように入力します。

例えば、次のような問いの場合、合計したい世帯数が入っている列が、C列だとすると、

問 SUMIF関数を使用して、セル[E3]に「エリア名」が「区」で終わる世帯数を求める計算式を作成する(「」は不要)

[範囲]「B7:B55」
[検索条件]「”*区”」
[合計範囲]「C7:C55」

というように、入力します。

次回は、「4.IF関数を利用できる」について解説していきます。

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